カウント




それは突然現れた。
ある朝閻魔庁の玄関ホールに出現したそのモニターには大きく《299904》と表示されていてその下には現在の日時が秒単位まで表示されている。
そのモニターがなぜ設置されたのか、その数字が何を表しているのかが各課の朝礼で発表されどよめきが起こった。
勿論召喚課も例外ではなかった。
ただし、その朝礼には二人の人物がいなかった。
昨日から出張に出ている巽といつものごとく遅刻している都筑だった。



「いいか、参加不参加は自由じゃが絶対巽と都筑にはばらさんようにな。」
「都筑は心配ないとして問題は巽さんですね。」
「そやな。巽は絶対なんかあるって気ぃつくやろからな。」
「確かに巽は恐ろしいがばらしたら閻魔庁の全職員の恨みを買うことになるんじゃ。それを忘れんようにな。」
召喚課の職員たちは揃ってごくりとつばを飲み込んだ。



10時を過ぎた頃やっと都筑が登庁してきた。
それでも一応都筑なりには急いできたらしく息を切らしながら席に座る。
「ハア、ハア・・・密・・・・おはよ。」
「ちっとも早くねェよ、バカ。」
「うっ、ごめんなさい。」
相変わらずキツイパートナーに都筑はがっくり項垂れる。
「いちいち沈むんじゃねェ、鬱陶しい!さっさと仕事しろ!」
容赦ない言葉にごそごそと引き出しを探り始めた都筑はふと手を止めた。
「あ、そうだ。ねぇ密、玄関のとこにあったモニターあれ何?何の数字?知ってる?」
「知らね。」
にべも無い返事を返され都筑は亘理に視線を向ける。
「亘理は?」
「さあ、俺も知らんで。」
「ふ〜ん。ま、いいか。」
予想通りの都筑の反応にとりあえず皆胸をなでおろした。




次の朝もモニターは同じ数字を表示していた。勿論下の時計は時間を刻んでいる。
モニターの前で立ち止まっていた一人の職員は後ろから掛けられた声にドキッとした。
「おはようございます。」
「おっ、おはようございます巽さん。」
「このモニターはなんでしょう。ご存知ですか?」
「さっ、さあ私にも分かりません。それでは失礼しますっ。」
職員は逃げるように走り去っていった。
巽はその態度に不審なものを感じ首を捻りながら課長室に向かった。



机に向かい出張の報告書を書いているとやがて課長が登庁してきた。
「課長、おはようございます。」
「ああ巽おはよう。出張ご苦労さんじゃったな。」
「いえ。ところで課長あの玄関ホールのモニターはなんですか?」
「ああ、あれか。あれはな・・・・・秘密じゃ。」
「は?」
「時がくるまで部下に話してはならんとの閻魔大王様の命令なんじゃ。」
「・・・・・そうですか、分かりました。」
言葉とは裏腹に全く納得していないことを眼鏡の奥の目が物語っていて課長の背中を冷や汗が流れた。
しかしさすがの巽も閻魔の名前を出されてはそれ以上追求できなかった。



仕方なく課室に向かい登庁してきた職員に順に訊ねる。
誰に訊いても答えは一様に「知らない」と言う物だったがその態度は不自然極まりなかった。
その態度であのモニターの数字がどうやら自分に関係あるものらしいと巽は気づいた。
しかしそれがなんなのかは全く分からなかった。
そこへバタバタと足音がして都筑が駆け込んできた。
「よっし、今日はセーフだ。」
「ほ〜お、今日は・・・ですか、都筑さん?」
膝に手を置いてハアハアと息をつく都筑の前にゆらりと巽が立つ。
「え?あ、巽おはよう。」
「おはようございます、都筑さん。今日はということは昨日は遅刻したと言うことですね。」
指摘されて初めて都筑は自分の失言に気づく。
「あっ、えーっとあの・・・そうだ、昨日は朝起きたらお腹痛くて・・・」
「そんな言い訳を私が信じると思ってるんですか?」
「やっぱダメ?」
「当たり前でしょう。今時幼稚園児でももっとましな言い訳しますよ!馬鹿だ馬鹿だとは思ってましたが幼稚園児以下だったとは。」
「そんなに馬鹿馬鹿言わなくていいじゃんか。」
「馬鹿に馬鹿と言って何が悪いんです?」
「まあまあ巽、都筑今日は遅刻しとらんのやしそのへんで止めといたれや。」
亘理にとりなされ巽は攻撃を収めた。
「そうですね。皆さん今日もサクサクと仕事してくださいね。都筑さん先日言っておいた書類今日帰るまでには提出してください。分かりましたね?」
「はっはい。」



都筑は朝の巽の様子から書類を出さなければただではすまないと思い必死に仕上げた。
巽も出張中に溜まった仕事に追われ課長室に篭りきりになり夕方都筑が書類を出しに行くまで二人は顔を合わせなかった。



書類をチェックしている巽の前に都筑はドキドキしながら立っていた。
巽が最後の1枚をチェックし終え顔を上げると都筑は思わず姿勢を正す。
「まあいいでしょう。都筑さんにしてはよくできていますよ。」
「よかった〜。」
都筑はほっとして大きく息を吐き出す。
「これからもこの調子でお願いしたいものですね。」
「が、頑張るよ。」
「その返事もあなたにしては上出来ですね。」
巽は微笑むと立ち上がって都筑の頭をそっと撫でる。
「今朝は言い過ぎました。すみません。」
「ううん、いいんだ、俺が馬鹿なのは本当だし。じゃ、俺帰るね。」
「ええ、気をつけて。明日も遅刻しないで来るんですよ。」
「え?あ・・・」
「馬鹿ですね。そこは嘘でもうんと言いなさい。」
「が、頑張るよ。」
都筑は引き攣った笑いを浮かべ課長室を後にした。
玄関ホールに差し掛かるとモニターの数字が変わっていた。
《299912》
「ホントこれ何の数字だろ?」
都筑は首を傾げたが深く考えることなく帰っていった。





都筑は当然ながらあちこちに探りを入れ続けた巽にもその意味が分からないまま確実にモニターの数字は増えていった。
そして1週間が経ち《299946》になった翌朝モニターに新たな一文が表示された。
《締め切り:本日午後5時》
その一文は巽が登庁してきた時には一時的に消され、また遅刻した都筑が来た頃にはすでに消えていたのでまたしても二人だけが見なかった。



その日から都筑と巽はやたらと行動に干渉されるようになった。
特定の人物からではなく閻魔庁中の人間からである。
それは大体二つのパターンに分けられた。
巽や都筑が課を離れていると早く帰らせようとする者と引き留めようとする者に。
都筑は訳が分からなくて首を傾げるだけだったが巽は苛立ちを募らせていった。
あの数字は間違いなく自分と都筑に関わるものでそれを巡って何かが起こっている。
それが何かを知らないのはおそらく閻魔庁内で自分たち二人だけだということに。
巽は干渉してきた何人かを問い詰めたが誰も頑として口を割らなかった。
そうして数字が《299993》で迎えた朝、巽の苛々は最高潮に達していた。




都筑はここ1週間遅刻せずに登庁していた。巽の苛立ちを感じ取っていたからだ。
今朝も遅刻せずに登庁してきたがその顔には生気がなかった。
「亘理、密、おはよ。」
「ああ、おはよう。」
「おはようさん。・・・・・なんや都筑元気ないなぁ?」
「え・・・そんなことないよ。」
「そうか、ちょっと顔色悪いで。」
「うん、大丈夫だから。」
都筑は笑って見せるが無理をしているのが見て取れた。
しかしこういう時の都筑はこれ以上訊いても何も言わないと分かっているので亘理も密も様子を見ることにした。



始業時刻になると巽が課長室から現れた。
「都筑さん今日も遅刻せずに来たんですね。お馬鹿さんも少しは成長したと思っていいんでしょうかね?」
《299994》
いつもの巽なら都筑の異変に気づかないはずはないのだが精神的な余裕を失っている今はそれに気づかなかった。
「これ昨日提出して頂いた書類不備の部分に付箋をつけておきました。補完して昼までに再提出してください。」
「分かった。」
「それからこっちの報告書はまるっきりダメです。この黒崎君の報告書を参考にして書き直しなさい。黒崎君すみませんがこれだけこの馬鹿を助けてやってください。」
《299995》
「分かりました。」
「都筑さんその書き直しも不備の補完分と一緒に昼までにお願いしますよ。」
「分かった。」
巽は言うべきことを言うとさっさと課長室に戻ってしまった。
「あいつここんとこホント余裕ないなぁ。今日は特に。」
「ですね。この都筑見て何も気づかないなんて。」
「原因は分かっとるけどどうもできへんしな。ま、今日、明日中には終わるやろけど。」
「俺はその時が来るのが怖いですよ。」
「確かにな。」



都筑は机に向かったもののぼんやりとしていた。
「おい都筑、何ボーっとしてんだ。ちゃんと昼までにやらないと巽さんに怒られるぞ。」
「あ、うん。密ごめん、これ教えてくれる。」
都筑は書き直しを命じられた報告書を手に申し訳なさそうに笑う。
それがどうにも痛々しくて密は亘理と顔を見合わせる。
「ほら、見てやるからさっさと書け。」
「うん、ごめんね。」


密に手伝って貰い報告書を書き上げた後も都筑は度々ボーっとしていた。
亘理や密に声を掛けられる度にはっとして手を動かすが長くは続かない。
「おい、都筑もう昼だぞ。書類できたのか?」
「え・・?あっ、もうそんな時間?」
昼休み直前、密が掛けた声にはっとして都筑は時計を見た。そして手元の書類を確かめる。
「半分もできてない。はぁ〜っ、巽に怒られちゃうな。とりあえずできた分だけでも出してくるよ。」
書類を持って課長室に向かう都筑を見送った亘理はため息をつく。
「あかん、もうあいつ見とられんわ。昼飯食ったら無理にでも休まさんと。何でや知らんけどあれは暫くまともに寝とらんやろ。」
「そうですね。あの様子じゃ机に向かってても仕事にならないでしょうし。」



課長室に入った都筑はおずおずと巽に書類を差し出した。
「巽ごめん。半分もできなかった。」
「は?馬鹿でも分かる様に付箋に注意書きが書いてあったでしょう。それなのにたったこれだけしかできなかったんですか?」
《299996》
「本当にごめん。残りは昼からできるだけ早く出すから。」
巽はもう苛立ちを隠そうともせず手渡された書類を捲っていく。
全てを見終わると巽は書類を都筑の前に叩きつけた。
「都筑さん、アンタ付箋見てないんですか?!」
ボーっとしていた都筑は実際付箋の注意書きが殆ど目に入っていなかった。
そのため全く見当違いな修正をしたり修正箇所そのものを間違えたりしていた。
「それともあんたの馬鹿さ加減を読み違えてもっと噛み砕いて書かなかった私が悪かったんですかね?」
《299997》
「おい、巽いくらなんでも言い過ぎじゃぞ。」
課長の窘めも今日の巽の耳には届かなかった。
「馬鹿の上に注意力散漫じゃ私もフォローのしようがないんですよ!」
《299998》
「ごめんね巽、いつも迷惑ばかりかけて。これすぐにもう一度直してくるよ。」
都筑は書類を持って課室に帰ろうとくるりと向きを変えた途端目の前が真っ暗になった。
「都筑!」
「都筑さん?!」
課長と巽の声が遠くに聞こえそこで都筑の意識は途切れた。





「かなりの睡眠不足、そしておそらく何2,3日まともな食事しとらんやろな。」
「何でそんなこと?」
「さあ、それは都筑自身に訊かんと分からんな。」
保健管理室のベッドで眠る都筑の横で巽と亘理は話していた。
「都筑、今朝完全に様子おかしかったのにお前気ぃついとらんかったやろ?」
「ええ。」
「ま、暫く寝さしたら大丈夫やと思うで。」
「そうですか、よかった。亘理さん私はこのまま都筑さんについてますから課長にそう伝えて頂けますか?」
「了解。ほなな。」
亘理はヒラヒラと後ろ手に手を振りながら出て行った。
巽は都筑の手を取ると自分の頬に添えた。
あれほど気になって苛立っていた数字のことは頭から消えていた。



都筑が目を覚ましたのは3時間ほど経った時だった。
「あれ・・・ここ・・・・」
「保健管理室ですよ。都筑さん、気分はどうですか?」
「巽・・・・・俺どうして・・・」
「課長室で倒れたんですよ。寝不足な上に最近食事もまともにしていないって。どうしてそんなことを?」
心配そうな巽に都筑はほっとしたような笑みを浮かべた。
「よかった。いつもの巽だ。」
「え?」
「巽最近ずっと苛々してただろ。俺が遅刻しなかったらその苛々がちょっとでも減るかと思って。」
それがなぜ寝不足と食事を摂らないことに繋がるのか巽には分からなかった。
「でも朝起きる自信ないから寝ないことにしたんだ。最初のうちはよかったんだけどだんだん辛くなってきて・・・」
「それで?」
「それで・・・ごはん食べなかったらお腹が空いて眠れなくなると思ったんだ。ほら俺食い意地張ってるからさ。」
食べると仕事中寝てしまいそうだから朝も昼も食べなかったと都筑はばつが悪そうに笑った。
朝起きられないなど社会人としてどうかと思うが今の巽にはそんなことは問題ではなかった。
都筑が自分のためにそこまでしてくれたことで胸が一杯になっていたのだ。
「そろそろ戻らなきゃね。」
そう言って身体を起こした都筑を巽はそっと抱きしめる。


「すみませんでした。都筑さんがそんなに私のことを気遣ってくれていたのに私はあなたの体調が悪いのを気づきもしなかった。」
「そんな・・いいんだよ。起きられない俺が悪いんだしさ。」
「確かにそうですが。私はあなたの気遣いに気づかないどころか八つ当たりまでしてしまいました。」
「巽の苛々の原因ってもしかしなくてもあの数字だよね?」
「ええ、恥ずかしながら。あんなものに振り回されるなんて私も馬鹿ですよね。」
《299999》
「巽、あの数字さ・・・」
「数字のことはもういいですからもう少し眠りなさい。それとも何か少し食べますか?私なんかのためにこんな無茶してあなたも本当に馬鹿ですね。」
《300000》


次の瞬間、庁内放送のスピーカーからファンファーレが流れた。
『パンパカパーン♪たった今、カウンターの数字が300000に到達しました。時刻は2006年6月5日午後3時14分46秒です。』


「な、何なんですか?」
驚く巽の袖を再びベッドに横になった都筑がツンツンと引っ張る。
「あのさ、巽あの数字ね・・」
「都筑さん知ってるんですか?」
「うん、昨日太刀川君に聞いたんだ。あの数字、俺と巽の会話で『馬鹿』って言葉が出てきた回数なんだって。それでそれがいつ30万になるかが賭けの対象になってたみたい。」
「知ってたならなぜ早く言ってくれなかったんです?」
「だから俺も昨日聞いたとこなんだってば。さっき書類を持ってった時に言おうと思ってたんだけど巽怒らせちゃって言えなかったんだ。」
自分をあれだけ苛々させた数字の正体のあまりの馬鹿らしさに巽はがっくりと椅子に腰を落とす。
皆が行動に干渉したのは二人が会話する時間を増やしたり減らしたりすることで自分の予想に近づけようとしていたからだった。
「巽、大丈夫?」
「ええ、あまりの馬鹿らしさにちょっと頭痛はしますが。」
「でもさ、俺と巽が出会ってからの年数で考えたら平均で1日に10回以上馬鹿って言い合ってることになるんだよね。」


都筑の言葉に巽が顔を上げる。
「そうですね。そうなりますね。と言うことはあの数字は仕事の時だけのものじゃないってことになりますね。」
いくら都筑がミスばかりすると言っても確かに毎日10回以上も馬鹿と言い合うことはないはずである。
と言うことはあの数字には当然プライベートの時間の『馬鹿』も含まれることになる。
そう、例えばベッドの中での甘い甘い『馬鹿』も。
今更ながら閻魔の都筑に対する執着と監視に巽はため息を洩らした。



「そう言えば都筑さん、この賭けの賞品はなんなんです?」
「えっとね、分単位までピッタリ当てたら1週間の特別休暇だって。誤差1時間以内で一番近い人がニアピンで3日間の休暇だってさ。」
「そうですか。私たち二人だけが賭けに参加できなかったのは不公平ですよね。休暇を得るチャンスは全職員平等であるべきです。」
「そ・・そうだね。」
巽の背後で影が揺らめいていて都筑は引き攣った声で返事を返す。
「加えてあのモニターが設置されてから絶えず周囲から注視され干渉されて大きな精神的苦痛を受けました。」
「・・・・・だね・・」
「この慰謝料として2日くらいの休暇は頂きたいものです。都筑さん交渉してきますから待っててくださいね。」
「あ、うん、行ってらっしゃい・・・」
揺らめく影を立ち昇らせながら出て行く巽を都筑は小さく手を振って見送った。



「大王様、聞いてらっしゃるんでしょ。巽をあんまり苛めないでくださいね。ここ1週間本当に苛々してたから。」
「相変わらず自分のことより他人のことか?」
「だって俺、皆に迷惑かけてばかりだから・・・」
「自分を卑下するのも相変わらずじゃな。」
「・・・・大王様・・・」
「クックック・・・まあよい。今回は十分に楽しませて貰った故、あやつの言うとおり休暇をやってもよいぞ。」
「ホントですか?」
「ああ。またせいぜいわしを楽しませてくれ。」
「・・・・・・・」
閻魔の言葉は休暇中も自分たちを見ていることを意味していた。
結局自分は閻魔を楽しませるための存在でしかないんだと都筑はため息をつく。
しかし、それも今更だ。都筑はすぐに気持ちを切り替えた。
「ところで大王様、賭けは誰か当てた人いたんですか?」
「ああ、ニアピンがおったぞ。」
「誰なんです?」
「それはな・・・・・・・・・・」



さて『バカップル、30万馬鹿予想』で見事ニアピンを獲得したのは誰だったのでしょう?





終わり




おまけ


いくら都筑が馬鹿で二人がバカップルでもそんなに馬鹿と言ってないんじゃないか、じゃと。
そんなことはない、専属の係を置いて正確にカウントしてきたからの。
この閻魔を疑うとは怖いもの知らずなやつよの。
まあ、よかろう。あやつらがどのように馬鹿と言いあっとるか例を挙げて教えてやろう。
ある日の昼休み、中庭で二人で巽の手作り弁当を食べた後の二人の会話じゃ。


「ご馳走様、巽。美味しかったよ。」
「そうですか。じゃお礼頂いていいですか?」
言うが早いか巽は都筑に唇を寄せる。
「・・・馬鹿、巽。こんなとこで・・・誰か来たらどうすんだよ。」
「あなたみたいなお馬鹿さんに馬鹿と言われるのは心外ですね。
巽は都筑を押し倒し更に唇を貪る。
「んんっ・・・はっ・・・・馬鹿、止めろって。そういう意味じゃないだろ。」
「大丈夫、ここが見える場所には誰もいませんよ。ちゃんと影でスキャンしましたから。」
そう言いながらも巽は都筑のネクタイを解き襟元に手を差し込んで胸の飾りを弄ぶ。
「あ・・・・あっ・・・・・やっ・・巽・・・ホント止めろって・・・・」
「馬鹿ですね。本当に止めて欲しいならそんな煽る様な顔するもんじゃありませんよ。」
「・・・馬鹿っ、巽がさせてるんだろう!」
「やっぱりお馬鹿さんですね。そんな大声出したら人を呼んでる様なものですよ。今止めたら困るでしょう。ここをこんなに硬くして。」
巽は都筑の膨らんだ股間をするりと撫でる。
「あんっ・・・馬鹿、巽の意地悪。」
「またそんな可愛い顔をして。大丈夫ちゃんと責任は取りますよ。念のためここを影空間で覆いましょうね。」


どうじゃ、5分ほどの間に8回も馬鹿と言っとるぞ。
休みの日なんぞはイチャイチャしっぱなしで何回言いあっとるか。
カウントする者が赤面通り越して呆れるほどじゃ。
と言うことでこのカウントは絶対間違っておらんからな。
これ以上わしを疑うならそれ相応の覚悟をするんじゃな。クックックックッ・・・・・・・・


'06.6.5  グレペン



サイト5周年記念&30万hitのお祝いにいただきましたv

「馬鹿・・・」「ばかっ!」「お馬鹿」・・・・
色んな馬鹿が飛び交っているおふたりさま〜ブラボー〜!!!
職員全体の注目の的のふたりブラボ〜!!!(笑)
でも本当に何のカウントなのか分からなくて面白かったですv
そして微妙に都筑さんが達観しているのが新鮮でこれまたツボでしたv
おまけもあんたら、何処で何してるの??って感じで美味しゅうございました!
巽都万歳ですわv
・・・で、もう一つおまけを書いてくださいましたv
グレペンさんありがとうございます ではではこちらで・・・