番外編(2005・8・20発行 花とゆめ別冊漫画付録)
 表紙・・・都筑(後表紙 密)
 ポストカード付き(表紙の2人)
 52P(人物紹介に1P・京都編のあらすじで2P)
 但し人物紹介は今回の番外編のメイン邑輝と織也が主で死神は補足程度
 
 内容は前後編の前編。
 京都の事件以降、行方の分からなくなっている邑輝の事を案ずる織也と右京の話。
 十王庁側は出番無し
 

 
【感想】
(あくまでも一個人の感想ですので、その点ご了承ください。それなりに楽しみましたが全てが「よかったよかった」の感想ではないので、お気をつけ下さいませ)

ほぼ1年ぶりに作品を読みました。
番外編ですが。
それも京都編の方でした。
邑輝の行方を案ずる織也側の話だったんですが、何と今回邑輝の恋人(といっていいのか・・・とにかく邑輝の大切な人でその名前は出てきていた・・・)右京さんが登場しました。
私が今まで想像していたのは、やはりかなりの美人系で、性格も相当な(笑)人だったのですが、どっこい出てきたのは何とも純朴そうな美人というより可愛い系の見た目高校生風(三十路は当然過ぎているんだが)の女性でした。
少し天然入ってそうな人・・・・ビジュアル自体は個人的には微妙なんですが。
正直いやあ、これにはやられた!というのが一番の感想・・・こんな人だとは私は全然思ってなかったので・・・でもまあ・・・一通り読んでみると納得してしまうというか・・・かえってこういうタイプの方が邑輝の庇護欲(この言い方が正しいかどうかは分かりませんが)を駆り立てるのかもしれないと思えるように。

あの邑輝のことを「一君」(かずくん)と呼ぶこの女性、織也も大切にしているようです(っていうか・・・想いを寄せている・・・感じかな)。
「一君」かあ・・・ちょっとこれは個人的にツボでした。
私達が知っている邑輝は主に都筑さん達死神に勝負を挑むというか、ちょっかいをかけてくる微妙におかしい(色んな意味合いで)邑輝しか知らないので(所々でお茶目さんだなあ〜とは感じていたのですが)、この呼び方で生まれてくるふたりの間の雰囲気・・・には普通に(笑)興味があります。
ものすごくほのぼのとした・・・やわらかな空気がそこにはあるような気がするんです。
そして邑輝はそこにすごく”癒し”というか”救い”を求めていたのかも知れませんね。
そんな場所があるのにあんな事を次から次へとやっていた邑輝・・・かなり興味深いです。

今回・・・この右京さんが男性に触れられることにおそろしく拒絶を見せています・・・どうやらその前後の台詞から、過去邑輝の義兄に右京さんが何かされた(何かって・・・たぶんあの方向だけどね;; それもかなり手酷く・・・じゃないかと思う)らしいということが分かりました。
以前邑輝が”自分の最愛の女を傷つけられた”と咲貴に言っていていたことを思えば、そのことはほぼ確実ですよね・・・。
家族のこともあるのでしょうが(邑輝が親に対してどれくらいの感情を持っていたのか不明ですが)、右京さんを・・・というのがかなりのウェイトを占めていると思われます。
・・・邑輝が都筑さんに刺されて、意識を無くす時に、最期に思ったのは右京さんですものね・・・その想いは強かったのだと思います。
・・・なんかこう考えると邑輝がごく普通に見えてくるよね・・・(いやあ、アニメとかではぶっとんでいたから 苦笑)。
織也もそのことは承知していて・・・だから尚更気にかけているようです。

自分の大切なものを傷つけられた想い・・・それだけではないとは思うけど(医者として都筑自身の身体に興味があったのも確かだとは思う)、こんな大切な人が場所があるのに、あんな不毛なことに突き進んだ彼の行動は・・・・今更ながら色々考えさせられます。


さて今度の舞台の京都ですが・・・冒頭のそして幾度かの夏が過ぎ去った・・・とあるので、もうあの京都の事件以降2,3年は経っているということでしょうか・・・織也は変わらずに店をやっている模様。
客は政治家や高級官僚相手の隠し女郎屋の若旦那をしているようです。
母親は無くなっているようですが、大旦那である父親は健在のようで、仲が上手くはいってない模様・・・織也側のことも少し語られていました。
で、上得意様の接客中にもかかわらず、右京が来た!ということだけで座敷を後にする織也・・・彼の中での彼女の占める位置が大きいことを感じさせます。
「右京ちゃん」と呼ぶ織也が可愛いです。
男性がダメな右京さんも織也の髪には触れるようですし・・・心は許しているようです。
しかし・・・右京さん・・・ほんに小柄で、若すぎ(笑)。
大学の研究室にいるのかな? 薬学部だったようですね。
で、この人も大手製薬会社のご令嬢のようです。で、結構酒は強いと見た(笑)。
邑輝の行方を捜しているようですが・・・。

で、そんなこんなで1人で京都散策の右京さん。
あの世とこの世を結ぶ井戸を見つめつつ・・・生きているのならば何故連絡がないのか・・・会いたい、会いたいと願います。
泣きながらも、自分を叩き気合いを入れてその場を立ち去りますが(ここら辺の行動も本当に普通の子)、何とその井戸からなんか・・・・異形のものが・・・・!
なんざんしょ・・・これは!
本人はまったく気付かず、霊感のある女学生(修学旅行中?)には右京さんの後からついていくその姿が見えるようです。
人の形のような大きなトカゲのような・・・妙なモノ・・・。
でもその後すぐに右京さんは男達に襲われてしまいます。

その時、織也の髪を結ってあった紐が切れます。それは右京さんがお土産として渡したもの・・・・織也は異変を感じ取って彼女を捜しに・・・。

どこぞの道に連れ込んだみたいですが、織也、早い!手を出す前に駆けつけて、男3人蹴散らしました。どうもその中に織也のことを知っていた若者がいたようで・・・・一目散に逃げちゃいましたが・・・。
恐怖症(こう決めつけていますけど;;)の為、ガタガタと震えている右京さん。
思わず「大丈夫か」と肩を掴んでしまった織也・・・・その時すごい叫び声と共に雷が・・・・(この雷は演出効果なのか、彼女の何かが呼び寄せたのか判断は出来ないです;)。
そんな彼女に・・・織也は帰ってこない奴なんか諦めろ・・・と言いそうになり言葉を飲み込みます。
で、2人で店に戻り、織也は大事な店の仕事(客との取引)へと戻り、それを笑って見送る右京さん・・・というところで終わりでした。

これが簡単なあらすじです。


で、井戸から出た異形のものですが・・・どうも右京さんの危機を見て、織也に知らせたのは邑輝?って感じが・・・っていうか所々に影だけですが、あのコートを着た立ち姿が・・・。最後の場面でも店から出る織也を見ている風でしたし・・・・。
どうなんでしょうか・・・霊体みたいなものなんでしょうかねえ?
密は京都編の最後で、邑輝は生きていると言いましたし・・・死んではないのでしょうから、身体が癒えるまで・・・もしくは何か他のことを・・・と姿を隠していた・・・って事なんでしょうか・・・。
本編の中で店の古株の人が織也に右京さんと伏見稲荷の宵宮祭に行ってきたら・・・と言っているので、2人で出かけた際に何かあるのかも知れません。
それが後編でしょうか。
後編では邑輝登場するかも?
それともこの井戸から連れて来ちゃった異形のが何かするのかしら?
(右京さんは何かこういうものを呼ぶ体質ですか?)



さて・・・以上があらすじを中心にした感想です。
以下は超個人的な感想になります。


まず最初に・・・・うわああああん、都筑さんが後ろ姿だけだ!!!(涙)
それどころか他の死神は誰1人出てきてないじゃん・・・・ぐすん;;;;
出てきた都筑さんも顔は見えないし、後ろ姿とナイフを持つ手だけでした。
まあ・・・・京都編の番外ですものね・・・あちらの方は連載で描かれていたし・・・仕方ないと言えば仕方ないんですが・・・・。
でも1年ぶり、久し振りの読み応えのあるページ数なのに、どうして本編の内容の続きでは無かったんだろうかと、やっぱり思います。
コミックスは11巻で止まっているし、幻想界編も、幻想界と鎌倉で二股に別れているし、確か連載の最後は密はどっかに飛ばされたし・・・貴人が正体を・・・のとこだったと思うんですが・・・。
勿論、番外と言っても、まったく無関係でなく、織也や右京さんのことも分かってそれはそれでいいのですが・・・・(>_<)。
でも表紙は都筑さんと密なのに・・・とかやっぱり思うのだ;;
この内容なら表紙も京都編っぽくいっそのこと織也を描いてあれば諦めもつくのになあ・・・とかまで思ってしまいます。
この2人のことが片づいているとか、ちょうど区切りがいい時ならそれはそれで良かったんですけど・・・それはおいといて、この番外の内容はやっぱり今まで読んできた読者には微妙だと思います。
密は何処に飛ばされたんですか!?(^_^;)

絵に関しては、去年の番外、そしてDVDのジャケットに描かれていた時よりも抵抗は無かったです。
織也が老けたなあ〜とは思いましたが。
右京さんも、もっと前の所で登場していたらもう少し違った感じのキャラだったんじゃ・・とか思ってしまいます。
ただし背景はすごいですね、小物や風景はすごいです・・・書き込みが。
ものすごく緻密で・・・綺麗でした。
一枚絵で見るといいかも知れないです。
でも・・・漫画の中の一部としては力のバランス加減が読者の求めるものと違っているんだろうな・・・と思っています。
ただそう思います。それが悪いとかいいとかは言えないし言う必要もないです。
私が感じるのは求める方向性が変わってきているのだなあ・・・・と、ただそれだけです。
そしてそれは以前感じたこの作品への”萌え”という点では微妙な影を落とします。
キャラが背景と比べて・・・とか思うとどうしても・・・と感じてしまいます。

それになんか幻想界編に入ってからは脇にものすごく色んな描写があるのも確か。
勿論それはそれでいいのですが・・・・都筑さんや密の活躍はもう描いては貰えないのでしょうか??
お祖父さんキャラがやはりお好みなのでしょうか?
(好きなら好きでいいのだけど、でもやっぱり主人公なのに・・・って私は思う)


ここからは微妙にBL視点での話になります。

今回の作品、単独で読むと結構読み甲斐はあるし、面白いと思うのですが、1巻からの積み上げで読んでいた私にとってはやはりもう別のものだと思わざるを得ないなあ・・・と感じざるをえません。
それは仕方ないのかも知れません。
勝手に私が感じていた物もあるのだし、それがなくなったからと言って、悪くなったとかは言えないし・・・・でもやっぱりほんのり淋しいです。


この度の別冊を読んで、7,8巻の京都編を読み返しました。
右京と、邑輝が口にするシーンを見返しました。
すると確かになんか今までと違った印象がありますね。
そうやって見ると、邑輝の都筑さんへのちょっかいも違うものに見えてきて・・・正直、”萌える”という点では難しくなってきました・・・(邑都ね)。
だって邑輝の奥底にある右京さんへの想い・・・そして実際登場してきた右京さん・・・それらが重なってくると、なかなかそれは私の中では揺るがしにくいものになって行きます。
邑輝の大切な人は右京さんだものね・・・と思うと、そこで止まってしまいそうになります。
どうせ妄想なんだからそんなの本来関係ないんですけど・・・ね(^_^;)、でも右京さんがこんな感じの人だったことが、自分の中ですっと入ってきて、逆にそれが微妙に自分の中で形作っていきそうです。
別にそれが悪いことだとは思いませんが、ますます私の中は巽都視点になりそうだなあ・・・と(苦笑)。

まあ、ようするにただの変な人だった邑輝が、今回ので私の中で普通の感覚も持つ人・・・になってしまったって感じです。
右京さんがもう少し違った感じで出ていたら、ここら辺は変わっていたかも知れないですけどね。
・・・で、榊さんとか織也は知らないの? っていうか榊さんはどうしたんだろう・・・。



長々と書きましたが・・・最後に萌えをv

最初の頁、邑輝を刺した後の都筑さん、後ろ姿なんですが、もう盛大に着物が捲り上がっていて・・・・太股ばっちり!なんですよ!小さいけど。
ああ、これの前に回りたい〜(こら)。
だって何もつけてないはずなんですよ!下は!
裸に一枚纏っているだけですからね!
そりゃもう前に回ってみたいっていうもんです!(・・・アホですか?)

お尻でもいいんですけどねv
血まみれのナイフを持って立つ都筑さん・・・それだけで大いに萌える私ですv
何回も見ます!穴があく程見つめてしまいました。
もうここだけでいいような(おいおい)。
やっぱり都筑さんがいいよ・・・って感じになりました。


今回別冊が出たことで、ものすごく久し振りにコミックスを読み返しました、京都編のとこだけですが。
なんかそれだけで別冊を読んだ甲斐があったような・・・そんなことでそんなことを感じる自分に乾杯です(笑)。


ただやっぱり思うのは普通に連載が続いていて、この番外があるのと、これだけ連載が止まっていて、この番外を読むのでは全然受け取り方が違ったんだろうな・・・・ってことですね。


まだまだ書き足らないような気がしますが、その時々で日記で叫ぶと思いますわ。
ということでまずは感想をv

2005・8・21 日生 舞