First Sex
「憧れているのか恋なのかわからない」と、新川が目線を伏せた時にはもう、鷹秋の気持ちは決まっていた。ネクタイをほどき、立ち上がる。躊躇しなかったのは、同性の前で全裸になることに慣れきっていただけなのかもしれなかったが。相手は自分に恋い焦がれる後輩。同性とのいつものセックスであること以外に、正直、何も期待していなかった。 新川の目線が鷹秋の白い首筋に注がれ、鎖骨、肩、腕、胸と、緩慢に落ちていく。 その瞳には無機質な光しか感じられなくて。下腹部に到達しても、新川の瞳がまったくゆらめかないことに鷹秋はかすかな苛立ちを覚えた。 と、顔を上げた新川に瞳を射抜かれた気がした。 “男は初めてのくせに…” 鷹秋は瞳を閉じた。胸の突起に冷たい指先が触れる。皮膚感覚がとぎすまされる。指先は肌に触れるか触れないかの距離を保ちながら、筋肉をなぞり、下腹部に達する。 やがて、鷹秋のそれが手のひらに包み込まれ、すぐに唇と舌の動きが加わった。むさぼるような吐息と舌づかいに、さっき覚えた苛立ちが消えていく。 鷹秋は後輩を見下ろし、新川の髪の毛の中に静かに両指をしのばせた。 「新川…」 “存分に舐めさせたあと、寝室で俺がお返しをすることになるだろう。フィニッシュはベッドの上の騎乗位。俺の下でお前はどんな表情をみせてくれるのか。俺を抱いて、そのままゲイの道に落ちていった男も少なくない。こうなってしまったこと、後悔させることになるのかもしれないな、新川……” 自分の吐息にはっとして、鷹秋は目を見開いた。また、苛立ちがわき上がる。 “ここでイク気はないんだ…” 腰に密着する新川の顔を上向かせようと、髪の毛をつかむ指に力を入れた。 「新川…」 だが、新川は舌づかいを止めない。むしろ鷹秋のものを口から出し入れする動きを早めていく。腰を引こうとしたが、ボルトを締めたみたいに固定されて動けない。新川の手のひらに臀部が押さえ込まれている。 「くっ、新川…おいっ」 さらに新川が動きを早める。 “緩急をつける余裕もないのか、コイツは!” ぞわぞわとのぼってくる感覚をそらそうとするが、もう無理。つかまれた臀部がけいれんを始めている。髪の毛を握りしめる指がこわばった。 「あっあっあっあっ…」 上半身がよじれる。 「ああああっ…………ぁぁぁぁぁあん」 白い暴発に合わせるように先端を強く吸われ、もう一度下半身の筋肉がはぜた。あえぎ声の大きさに我に返る。立っていられずに座り込んだ自分の姿が、目の前の鏡の中ににじんでいた。 新川は、頭を鷹秋の腰から離さない。座り込んだ股を割られ、舌と指とで念入りに後ろをほぐされる。鷹秋は、知らず知らずクッションに自分の顔を押しつけてあえぎ声を抑えていた。 もうろうとする中、新川が正常位で入ってきた。すぶすぶと収められるペニスに肉襞が歓喜する。 「ああああ…」 ひざを左右に割られた姿勢で、新川の律動が始まった。 あまりにも激しくて。あまりにもよくて。あえぎ声が我慢できなくて、イカされる顔を見つめられたくなくて、鷹秋は新川の首に腕を回してしがみついた。 無造作に姿勢を変えられて、また揺さぶられる。いちばんイイところをえぐられる深い角度。これ以上、激しくされたら何かがさらけ出されてしまいそうで。 「…ぁんっ…ああ…ああ…あん」 “こんな…激しいセックスを…女達とやって…NO.1にのし上がったのか……” 座位で突き上げられながら、客の女達をイカせる新川の姿が頭の中をフラッシュバックした。 その時、タガがはずれた。新川の頬に両手を当て、名前をささやきながら深く口づける。抑えていたあえぎ声が大きくなった。 「あああっ…あぁ……もっと…んっ…ああっ、ああっ」 新川がささやく。 「たかあきさん…もっと? もっとどうしてほしいの? 言って…どうしてほしいの?」 「んあっ、あああっ…もっ…と…もっと………ああああん」 突然、新川が律動を止めて、バックに回った。 バネじかけのように腰を叩き付けられる。律動が極限まで早まっていく。 「ああん、すご…い…あっ…もっと…もっと…あんあんあんあん」 岩城さん以外には許したことのない四つん這いの体位を、何度も、手ひどく突き刺す荒々しいペニス。同性の後輩から叩き付けられる官能に溺れて、息が…できない。あああああっ…… 最奥に突き上げられたペニスをねじりあげるような肉襞の収縮。背後から全身全霊で抱きしめられながら鷹秋は果てた。胸に回された両腕が熱の暴発にぶるぶると震えていた。 鏡の中では、背中にのしかかる後輩がまぶたをぎゅっと閉じたまま、意識を飛ばしてしまったかのように動かない。上半身に回された新川の両腕に、鷹秋はそっと両手を重ねた。 2006.8.16 ゆみ |
ゆみさんから夏の御挨拶とお誕生日のお祝いにいただきましたv
鷹秋Loveの私にとってハアハアものですv
自分のペースで・・・・
と思いつつも快楽に流されていく鷹秋が
もう最高ですv
ゆみさん、素敵な新川×鷹秋のお話ありがとうございました!
大切にしますv