「闇の末裔」(白泉社)1巻〜3巻

               1巻(表紙は都筑)

むこう岸の2人
闇末最初の作品。
まだ密とパートナーを組む前の都筑が出ております。この話で安宿という青年と組んで魂の召還へと赴きます。ターゲットは女の子、その子は実は安宿(実は真幸)の従兄弟でひそかに彼が守り続けている彩紅。召還の仕事を進めていく内に都筑は安宿(真幸)と彩紅の関係を知って・・・という話。
ここではいろんな都筑が見られます。まず外見ですが26才の大人の男、都筑がいます。今ではめったに見られない凛々しい都筑です(笑)。この中で彼はパソコンは使うわ、幻術使うわとやり手です。でも貧乏だったり、甘い物が好きだったりの方向音痴だったりするところは一緒のようです。おふだを使う都筑をあまり見ることがないので新鮮! アニメでは第1話で頑張ってましたけどね。課長もいらっしゃいます。巽もどきもいますよね。でもまだ秘書という感じではなさそうです。
安宿の前に小林という少年がパートナーだったようですが、この時点で何人目なんだろう? 巽が3番目だったのは確かなんですよね。で、密は何人目なんでしょうか?
この話のmybest都筑は課長室で羊羹のようなものをほおばっている都筑(^o^)。bestのセリフは『若いもんは 気楽でいいやね』(笑)
闇の末裔(長崎編)
長崎で謎の吸血鬼事件が起こる・・・九州担当の都筑は新しいパートナーと会わないまま長崎へ。そこで新パートナーの少年黒崎密と出会う。・・・というご存じアニメで長崎編として放送された話です。ここから都筑と密のコンビが始まります。そして、この話であのドクター、邑輝が登場。早速都筑さんへの執着を隠すことなく堂々と披露してくださいます。邑輝は歌姫マリアを使ったり、密を誘拐したりして何とか都筑を手に入れようとする・・・と言うより、この段階では都筑の心臓を欲しがっているようでしたが。
この話でもまだ(笑)都筑は男らしく頑張っております。広い肩幅もお持ちでございます。邑輝は今と比べると老けておりますな。さすがドクター年々若返るあたりが常人ではありませんね。自分で仕掛けておきながらさも無関係のように振る舞う邑輝の白々しさ(このことはスォードのKでも実証済み)がたまりません。密を誘拐して追いつめる時にかれはナイフを使っております。アニメではピストルでしたがナイフの方がより彼の狂気が表現されているようで、いいですね。
bestな都筑は結構あります。課長達にぺらぺらと「召還課勤務の都筑が・・・」と言っている都筑(この等身は今はもう見られない)、マリアにわざと襲わせて胸をはだけている都筑(色っぽーい)、邑輝と対峙する時に密の後に寄り添う都筑(なんか密都でいい)など。セリフは『・・・ここにも一人いますしね・・・』誰しもが内に吸血鬼を孕んでいると言っているシーンのセリフ。これからのことを思うとこの言葉の重さが並々ならぬ物に思えてきます。ちなみに『おまえは永遠に私のものだ』という邑輝のセリフにも一票!

             2巻(表紙は密)

ラストワルツ
大好きな話です。男性キャラが圧倒的に多いこの作品の中で数少ない女性キャラはどの人も大好きなのですが、此処で登場する緋冴は、もうお気に入りです。この人なら都筑と恋に落ちても許せる・・・っていうぐらい。明るくって、健気で、そして強くて・・・・。都筑達は鬼籍に載っているけど死んでいない彼女の魂を召還しにいく・・・という全編通して、これぞ死神のお仕事、というお話です(後にも先にもあまりこういう正統派の話は無くなるし)。その分ちょっともの悲しくて、死神という仕事について考えさせられるお話となっています。短いお話ですが、巽さんが秘書として登場してたり、密が既に都筑をリードする立場になっていたり(お世話しているとも)、他人が見た都筑の容姿(緋冴所見)が語られていたり、都筑が動物に好かれるとか、作る料理が超まずいとか、ダンスが踊れる等々のことが分かる貴重な話なんですよね。すごく濃いエピソードだと思うのですよ。あ、伯爵も初登場だよね!? それに都筑には生前『魂を分けあって生まれてきたかのように互いになくてはならない存在』の人がいたことも分かるし。この時点では誰?ですが、5巻で言っているあの方のことでは無いかと思われます。結局都筑は彼女につき合って、ダンス大会のパートナーをやり、おそらく優勝したのでは・・・と思うのですが、都筑のダンスの腕前はかなりのものなんだろうなあ。明治生まれでこれができるなんて、かなり家が裕福だったと推測。
緋冴も都筑に思いを寄せ、都筑もきっと緋冴を・・・とは思うのです。そういう2人を冷静に見ていた密・・・「うそつき」と都筑に放つ言葉、重みがありますね。
bestな都筑は椅子に座ってジャガイモをむいているシーン(ここ綺麗だよね〜)と緋冴のコートを持って歩くとこ(笑)←かわいい〜とろくて。セリフでは『君の気持ちがわかるから 気づかないふりをしていました』・・・です。
悪魔のトリル
はい、アニメ化にもなりました「悪魔のトリル」。密そっくりの水無瀬聖が登場するお話。あ、ついでに悪魔も(笑)。いまだに聖は結構人気あるようですね、都×聖ってのもあることも知りました・・・なるほど・・・。もう出ないのでしょうか?少し成長した彼も見てみたい気もします。
ということでお話は、この聖が角膜移植を受け、その角膜に刻印してあった悪魔との契約によって新しい契約者なったことから始まる騒動です。悪魔は2回も契約を行うのが嫌なので聖をとにかく早いうちに殺そうとしますし、聖が音無の娘、上総から譲り受けたバイオリンを追っていた都筑達も、悪魔に狙われている聖をガードすることになるわけです。その中で都筑と密、心の交流が描かれる訳ですが、おいしいシーンもいっぱいなんです。まずは、保険医都筑が見られる!これは妖しい、妖しすぎるぞ!こんな保険医いたら、保健室はいつも生徒(教師も来るかも・・・)で満員御礼さ!それからなんといっても悪魔に身体を乗っ取られる都筑でしょう。ブラックです・・・たまりません。上半身見せまくりの上、お風呂のシーンではちょいお尻が・・・(アニメではあえいであえいですごかった・・・シャワー効果で、めちゃ色っぽいシーンとなっておりましたねえ、ああ)。この話あたりから徐々に都筑は受では?という思いがしたものです。
悪魔に身体を乗っ取られた都筑は、式を連れて閻魔庁に乗り込んでくるわけですが、もうやりたい放題,壊し放題でございます。で、ここで書庫も壊しているらしく、あとで多大な借金に見舞われることになるのですね(泣)。
この悪魔もね・・・サーガタナスだっけ?・・・都筑さんの身体狙ったのがまずかったよね、そんなことするから触れなくてもいい閻魔の逆鱗にふれちゃったよお。都筑は閻魔のもの(・・・そうなんだよね、たぶん)なんだから、そりゃ怒られるさ! 事後各課から責任追及されるシーンがありますが、破壊魔だから結構他の課からは嫌がられているのかもしれないね、都筑は・・・でも閻魔様のお気に入りだから、彼は。
bestな都筑は悪魔に乗っ取られ羽をはやしている都筑とみんなを守れなかったと最後に悲しんでいる所。こうやってまた彼は自分の中に悲しみを積み上げていくのでしょう。セリフとしては『そこまでして救うほどの価値がこの男にあるとでも・・・』というとこ。サーガタナスが言っているけど、これは都筑の心の叫び・・・辛いです。

          3巻(表紙は邑輝)

スォードのK
邑輝先生再登場の巻であります。これもアニメ化されました。行方不明の魂の調査のため豪華客船に潜入し調査をする都筑と密。そこに船のオーナーの娘の主治医である邑輝も乗り込んでいたことから事件が始まるのですがこの巻もおいしいとこいっぱいですね。まず何といっても都筑のディーラー姿がいい!すごく色っぽいし、腰も細くなって・・・まあ。邑輝との再会シーンの見開きの構図は大好きです。あれじゃ、邑輝でなくても手を出したくなることでしょう。邑輝と都筑の掛け合いは時にはシリアスに時にはギャグをはさみつつ探り合いをしていきます。そんな中、密は立派に男の子しているのが何ともいいですね。椿にされたキスはファーストキス?(あ、もう邑輝にされているのかもしれない・・・)
殺人がおこり、さてこれからどうするか・・・というところで邑輝が都筑とポーカーをやるおいしいシーン。あの大きな花束をわざわざ持ってくるところが邑輝ですよねえ。アニメでは迫られて首筋に(おそらく)キスされていたものと思いますが、こちらでは密の登場が早かったせいか(笑)あっさりと邑輝と密の対決になりました・・・おしい!
そうこうするうちに殺人は次々と起き、邑輝も薔薇に囲まれて死んでしまいます。ここから椿の邑輝に対する思いに、密が苦しむことになります。自分にとっては悪魔のような奴でも彼女にとっては主治医で愛する人で、とても大きな存在・・・椿にほのかな恋心を抱き始めていた少年には辛い現実です。それにこの巻では邑輝が密にした仕打ちが描かれています・・・。これによって密は彼に捕らわれてしまうことになるのですが、やはり悲しい過去ですね。でも少しずつ密が都筑に心を開いていく様もあって、それが救いです。
あと邑輝の目が片方、義眼だった事も判明。倉庫で都筑を押したおしたときに分かったのですが、いまだに何故義眼になったのか不明ですね。事故だと本人は言っていますが。それよりも、都筑、あと完全に邑輝にもてあそばれています。気怠い表情が何とも言えなくて・・・都筑の精気は極上品だそうです・・・・。(もうキスされているよなあ〜これ)
一連の事件は椿(アイリーン)がやったことで、もちろん裏では邑輝が手を回していたのですが、椿も殺され邑輝は颯爽と去っていき、心の傷が残るだけの辛い事件になりましたね、結局何の解決にもならなかったような気も。最後の都筑が密を抱きしめるシーンは素敵です。ヘリコプターから「来い!」と叫ぶ都筑はかっこいいなあ。
bestな都筑はディーラーの姿と口の悪さが復活して少し元気になった密に「うん、良かった。」という花のような笑顔のシーン。セリフは今回は密の『(おまえの中の邑輝と)向き合うのがイヤで、(おまえの中の邑輝と)闘うのが怖くて、(おまえの中の邑輝に)負けるのが分かっていたから・・・』です。あとは邑輝の『無様だな』これに尽きるでしょう。巽さんもどうやら秘書として定着したようです。彼ヘリコプターも操縦できるんですね・・・なんでもできる人だな。