Shall we dance?
「…お似合いですよ、都筑さん」 至極満足そうに、恍惚とした表情で話す邑輝。 「…」 だが、都筑は下を向いたままで、会話をする気はないらしい…。 「ね、私の見立てに間違いはないでしょう?」 「……」 「良く似合っています♪」 「………」 「惚れ直しましたよ」 「邑輝…」 嬉嬉とする邑輝に、今まで無口だった都筑がようやく口を開いた。 「…なんですか?(笑顔)」 「確かに…俺は(カードゲームの)賭けに負けた。それは認める…けど;///」 「…けど?」 「なんで…罰ゲームが仮装なんだ!それも女装!!(赤)」 ふたりの居る場所は、およそ一世紀前の遺物…重厚な古城のとある大広間。 壁に腕を組んで凭れ掛かっている邑輝と、その傍らのソファに腰掛けている都筑 。 両者共に長身で、見目も良い事から…先程から注目の的になっていた。 邑輝は(見られる事に)大して気にも留めていないようだったが、 都筑は女装している事もあり、必死に羞恥に堪え忍んでいた。 「…お嫌なんですか?」 「なっ、当たり前だろぉっ!;///男が進んで女装したがるか!;///」 「こんなに似合っているのに?」 「からかうなよっ!///」 「からかってなどいませんよ。現に…」 「?」 「先程からこちらを伺っている、男共の視線…」 「…?」 「…すべて貴方に注がれています(怒)」 「はぁ?;(何で男?;///)」 「許せませんねぇ…貴方は私のものなのに」 「お、おい、こんなとこでっ;///」 「大丈夫ですよ、ここの客は皆(同性愛に)理解のある方ばかりですから」 「?」 「なんせ…あの伯爵殿主催の仮装パーティーですから(微笑)」 『…は、伯爵ぅ〜?;』 「それにしても…本当にお似合いです(悦)」 「なっ、まだ言うかぁ〜っ!;///」 全身がゆでだこ状態になりながらも、抗議する都筑。 「だって…本当にお似合いなんですから(笑)」 対して、シラっと言ってのける邑輝。 「中世の姫君姿…可憐な感じがバッチリです♪」 「あのなぁ〜;///(可憐って…;///)」 「…ねぇ、都筑さん」 「…?;///」 「踊りましょう(ニッコリ)」 軽くウインクすると、都筑の手をとる邑輝。 「そろそろ…壁の花にも飽きてきた頃ですし……」 「お、おい:///」 「うかうかしてますと、貴方を獲られかねませんしね」 「む、邑輝っ;///」 そのまま強引に都筑を(ソファから)立ち上がらせると、 邑輝は(ダンス)ホールの中央へと都筑を誘った。 周囲の者達の視線が…ふたりに注がれる。 宮廷貴族の格好をした邑輝と、 同じく(宮廷貴族の)姫君の衣装 (女性物の黒髪のカツラ/ストレートロング着用)を身に付けた都筑。 ふたりの衣装は揃いの純白…。色とりどりの色彩の中に、白が際立つ。 「まるで…地上に舞い降りた気高い天使のようですね。 このドレスも…ウェディングドレスのようです(笑顔)」 いつもの歯の浮くような台詞と共に…唇を掠めるようなキス。 「な…;///」 「ご馳走様(微笑)」 「;///(赤)」 「このまま…貴方を攫っていきたい心境ですよ(小声)」 「邑輝…;///」 「都筑さん」 「邑輝///」 「都筑さ…」 PiPiPiPiPiPiPi……………… この場の雰囲気にそぐわない電子音…それは、邑輝の携帯電話の着信音だった。 都筑と共に、再びホールの隅に戻った邑輝は着信履歴を見、眉間に皺を寄せた。 「邑輝?」 「実に残念です…」 「?」 「そろそろ…この夢物語も終演のようです(嘆息)」 「…邑輝?」 「…急患が入ってしまいました(苦笑)」 都筑とて、本心はまだ邑輝と一緒に居たかったが、邑輝は医者である。 医者の勤めを果たす事が最優先だ。 「…そっか。なら仕方ないな……」 「電源を切っておけば良かったですね…。 私とした事が、貴方とこのパーティーに出られるという事に舞い上がって、 うっかりしてました。 らしくなく…昨日は夜も眠れませんでしたし(苦笑)」 「邑輝///」 「都筑さん…」 「…?」 邑輝は都筑をその拾い胸の中に収めると、(都筑の)耳元に囁くように言葉を紡 ぐ。 “罰ゲームが、なぜ仮装(女装)なのか知りたいとおっしゃいましたね…。” “ん?あぁ…。” “一度でいいから、貴方と踊ってみたかったんです。” “はぁ…?///” “女装は…ついでです。都筑さんなら、きっとお似合いだろうと思いまして。 困った顔…可愛らしかったです(笑)” “むぅ〜;///” “案の定…とても良くお似合いで、堪能させてもらいました。 念願叶って…嬉しいですよ(笑顔)” “…;///(赤)” “…また、踊っていただけますか?” “……うん///(赤)” “では、次は…○○の様相でぜひ(微笑)” “なっ!///” “今から楽しみですねぇ♪(ニッコリ)” “む…邑輝ぃいぃ〜〜〜っっっ!!!///(赤)” END?; |
| ★沙羅様のサイト「西方見聞録」にてキリ番を踏んで書いていただいたお話です。 リクエストは都筑をからかう邑輝だったのですが、こんな素敵なお話にして貰いましたv 女装を強要して思いっきり都筑を振り回している邑輝がナイスです。コメディなんだけどなんとなくしっとりした雰囲気があって・・・・邑輝ならもう徹底的に女装させるに違いない、靴も手袋も髪型も・・・・v 私もさせたいわ! こんな素敵なお話がいっぱいの沙羅様のサイトへはリンク部屋よりどうぞ。 沙羅様ありがとうございました。大切にしますね(*^_^*)。 |