隣の席



とにかくよく寝てる

気付いたら寝てる

寝ていないと思ったら口が動いてる

それはなにか物を食べている時もあれば

訳の分からないことを延々と喋っている時もある

それが俺の隣・・・




カツカツと歩いてくる靴音が止まるのも此処

そしてその後

ばしっ・・・・いい音がするのも此処

「痛い」

だの

「当然です 撫でた覚えはありませんから」

だの

とりとめのない痴話喧嘩も毎回此処・・・




煩くて騒がしくて鬱陶しくて

いつもお菓子の香りがしていて

その引き出しの中には

何が入っているんだと聞きたくなるけれど・・・

でも・・・・

でも・・・・

息が楽に出来る所

誰にも譲れない





此処に来て

此処に座って

もう幾つの季節が通り過ぎたのかも数えなくなったけど

今でも俺の隣は変わらない

そしてこれからも・・・









「ひーそか!」

脳天気な声に顔を上げる

いつもと変わらない笑顔がそこにある・・・

2003・11・11
M・Hinase

☆あえていうなら・・・巽都←密・・・?