Everyday
『ありがとう』 この言葉、今まで何回言ったんだろう。 お茶を淹れてくれた時 美味しいお菓子をおやつに出してくれた時 お金が無くてピンチの時に 美味しい食事を作ってくれて食べさせてくれた時 いつもは何回もクレームをもらう書類が 1回でOKをもらった時 髪のはねを直して貰ったり 曲がったネクタイを直してもらったり 少しのお小言付きだけど でもいつも気にかけてくれる 手をかけてくれる 遠い昔 眠れない・・・・ そう言って深夜に電話をかけた時すぐに駆けつけてくれた 心が痛んで泣いて泣いて泣き崩れた時も 何も言わずに抱きしめてくれた そしていつも間にかその胸の中で眠ってしまい・・・・・ 朝 何も言わずに変わらずに微笑んでくれた それが嬉しくて・・・・一緒に時を過ごした あの時は 「ありがとう」 って言っただろうか? あまり覚えていない でも誰よりも何よりも感謝していること その後に涙が枯れ果てる程 辛いことがあったけど たくさんの思い出が支えてくれた 言葉にも態度にも出さなかったけど でも感じた想い それが支えてくれた 何年も経って また こうやって並んで歩けるようになった 時々夢じゃないかって思う また消えてしまう夢じゃないかって だから 時々確かめるように手を握る 抱きしめる 温もりを求めたくなる 「どうしたんですか?」 少し呆れたように でも嬉しそうに笑う顔が見たくて甘えるんだ 「ありがとう」 昔言えなかった言葉を 「ありがとう」 あの流した涙の分も いっぱい いっぱい贈りたい これからも側にいて そして これからも抱きしめて・・・・・ 「おやおや」 こたつの上で眠りこけている都筑に巽は微笑んだ。 せがまれて、おしるこをを作りに行っている間のこと。 待ちくたびたのだろう。 少しだけ笑っているような寝顔が何とも愛らしい。 「風邪をひきますよ。」 声をかけても起きそうになくて・・・・。 巽は側にあった上着をそっと肩からかけてやる。 「ありがとう・・・・」 小さく小さく呟くように聞こえた言葉に巽は目を細める。 「私こそ・・・・・・ありがとうございます。」 普段口に出して言えないけれど・・・ いつもいつも思っている・・・感じている。 眠る都筑の額に口づけを落とす。 この存在がいかに大切か いつもいつも思い知らされる。 もう2度と手放せない大切な人。 暖かな部屋の中 温かいぬくもりの中で ふたりはいつの間にか寄り添うように眠りに落ちていった。 目覚めた時に その瞳の中に 愛しい人が映るように・・・・ 「ありがとう」 その言葉を伝えられるように・・・ |
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