Sunday


ドアを軽くノックしてみる。

何も返事がないのでそっと開けてみると・・・・シーツがこんもりと盛り上がっていた。

その様子を見て、少し安堵する。

どうやら寝てはいたようだ。


自分がいなかった間のことを聞いた。

間一髪と言うところで、黒崎君が踏み込んでくれたようだった。

ただ、何もなかったとはいえ、やはりそんな隙を見せた彼にどうしようもなく苛ついて・・・

これ以上顔を見ていると、色々酷いことも言ってしまいそうになって・・・

客室のベッドに寝るようにと指示をした。

だが、今思うのは、やはり一緒にいてやるべきだったのではないかということ。

こんな時だからこそ・・・・と。

いつもいつも小さなところでボタンの掛け間違いをしてしまう・・・それがふたりの歴史だった。

もうこんな事を繰り返していてはいけないのだ。



そんなことを思いつつも、そっとベッドに近づくと、寝息が聞こえた。

顔の半分までシーツに潜り込んで寝ている。

暑いのでは・・・と思い、少しシーツをずらそうとして、はっと手を止めた。


・・・・涙・・・・

そう泣いていたのだ。

ほんのさっきまで起きていたのか、まだ乾ききっていない涙が顔を濡らしていた。

寝てなんかいなかったのだ・・・・ずっと一晩中悩んで、泣いて・・・

胸が痛くなった、切なくなってしまった。

「・・・都筑さん・・・・」

小さく呼びかける。

指を伸ばして濡れた髪をそっとかき上げた。

するとぴくっと動いて・・・・・目を開いた。

「たつみ・・・・?」

「はい」

「・・・・・俺・・・・」

「もう泣かなくていいですよ」

「・・・・巽怒ってしまって・・・もうダメかと」

「・・・・・」

「・・・・ごめん」

「いいですよ、もう・・・・・隙だらけなのもあなたですから」

「・・・・なにそれ」

「都筑さんが都筑さんである以上、仕方ないな・・・って思ったんですよ」

「・・・・それって・・・」

「少なくとも褒めていませんけど・・・・まあ、広くとればあなたの魅力かも知れませんね」

「・・・・なんか複雑」

むうっと、考え込むような顔を見て苦笑した。

いつになってもこの人に私は振り回される運命なのかもしれません・・・・。

その時、都筑さんが大きな欠伸をする。

「・・・もう少し寝たらどうですか」

頭を撫でながらベッドの縁に座る。

「ん・・・・でも」

そう言うと顔をこちらに向けてくる。

「いいんですか?」

答えを分かっているのに聞いてみる。

ふっと笑うあなたは一瞬、いつもよりもずっと大人びて・・・



今日は日曜日。

時間はたっぷりありますからね。





・で、また月曜日・・・・同じ事の繰り返しか? by亘理
・それが幸せっていうことなのかも知れませんよ? by黒崎