| 気付いていますか 私の視線を こんなにも零れる あなたへの想い こそくな手を使ってでも あなたに会いたい あなただけを 見つめています あなただけを 求めています 『食べに来ませんか?』 「都筑さん、芋ケーキが入ったのでどうですか?」 そう巽に呼び出されたのは正月を一週間過ぎた朝であった。 都筑はその頃、ちょうど休みで自宅でガーデニングをしている最中だった。 昼も過ぎ、三時のおやつには丁度良い時間帯。 芋ケーキに誘われて都筑は、いつもの黒スーツで巽の家へと向かった。 玄関から入ると着物姿の巽が出迎えてくれた。 閻魔庁であうスーツ姿の巽とは一風変った服装に都筑は、ドキッとしてしまった。 服装一つで人は代わるのだとマザマザと見せつけられたかんじだ。 巽の案内のもと、畳の居間に通され、上着をぬぎ、裏返しにして置く。 「ちょっと待っててください」 「あ・・・うん」 巽は中に消えていった。 そのあと、都筑は巽の部屋の中を見回した。 自分の部屋とは明らかに違う雰囲気を持つ部屋の中は、きちんと整頓されすっき りしている。 巽の性格をよく現している部屋の中だ。 見ていると着物姿の兎の置物が目に入った。 (かわいいv) 巽にこういう趣味があったとは知らなかったと都筑は思った。 昔は一度も巽の家を訪れることはなかったが、密というパートナーを得て以来、 ちょくちょくここへ来るようになった。 来るようになったと言っても、一ヶ月に1回程度。 「はい、都筑さん」 「うん。あれ・・・」 巽が持ってきたお盆を見ると、芋のケーキと紅茶であった。 「なんで、紅茶?」 「お茶がちょうどなかったんですよ、買いに行こうと思ったんですが・・だめで したか?」 「ううん。巽ってほら、こういうのにはお茶を出したから・・・」 そう言いながらも、都筑はフォークを取る。 ケーキは丸い形で中央にゴマがまぶしてあった。 「ケーキですからね。お茶より紅茶の方が合うんではないかと思いまして」 「ふ〜ん」 フォークでケーキを崩して一口大に切って、口に運ぶ。 芋のねっとりとした感触と甘みが口の中に広がる。 「ねぇ、巽どうして誘ったの?」 「ダメでしたか?」 「ううん。そんなことないけど・・・」 「あなたの顔を見たくなった・・じゃダメですか?」 ぐっ!! 喉にあやうく詰まりそうになり、慌てて紅茶を飲む。 「大丈夫ですか?」 「うん」 都筑は自分の頬が少し赤くなったのがわかる。 (都筑さん、早く気付いてくださいね) 巽は心中で思いながら都筑にフキンを差し出した。 それはもちろん、都筑の口の周りに付いたカケラをとるためだが。 都筑が自分の胸の中にある恋心に気付くのはまだ少し後。 |
三島大気
★巽のお茶会に呼ばれたい・・・・・呼んでくれ、巽!
ということで(笑)、三島さまにいただきました!
ありがとうございます!〜とっても美味しそうです〜芋ケーキ!!
食べたい・・・・じゅるるる(涎)
早く気付いてね、都筑さん!!!(o^^o)
私も拭いたい、口元・・・・(こらこら)
三島さま、本当にありがとうございます!