【岩城さんの場合】



朝 リビングのドアを開けると


ソファの上に小さな膨らみがあった


最近の香藤のお気に入り・・・俺が使っている膝掛け


ちゃんと小さな布団を作ってあるのに


どうしてもそれが好きらしい


1人で過ごす時にはそれにくるまっている


そっと・・・起こさないように近づき


「ただいま・・・・昨日はごめんな・・・1人で留守番させて」


と囁いた


急な仕事の変更で夜に戻れなくなってしまった





起こさないようにそっとその膨らみを触ろうとした・・・・その時


バッと香藤が飛び出してきて俺の胸にしがみついた


「香藤!?」


ビックリする俺に小さな身体は何も答えない


ただ俺の胸に顔を押しつけて・・・


「香藤・・・」


やっぱり寂しかったのか・・・電話では大丈夫だよ!って言っていたけれど・・・


ぽんぽん・・・と小さな背中を叩きながら部屋を見ていると


テレビと照明のリモコンが目に入った


ハッと・・・・俺は香藤を見る


そうか・・・そうだったんだな・・・まだ何も言わない身体をぎゅっと抱きしめた


「・・・・香藤・・・・すまない」


柔らかい髪に顔を寄せると


「うん・・・・」


と 頭が揺れた


そして・・・「お帰りなさい・・・」


その声に涙が出そうになって 


小さな身体をまた抱きしめた






2007・12 舞


千尋さんの親指香藤くんにキュンキュン(笑)したので
岩城さん側からのSSを書いてしまいました
岩城さんもうっかりがあると思うんだ
テレビも電気もつけられなかった彼・・・とっても寂しかったんだろうなあ・・・と

失礼しました;;