秘密の約束
| それは誰も知らない ふたりだけの約束 あの日ぽつんと呟いた僕と その言葉を聞いて顔を上げた君の目があったときに全ては決まったように思えた あれが全ての始まりだったかも知れない 「・・・・意味があるのか・・・こんなこと」 上着を脱ぎかけた僕に君が問う 「・・・・分からないな」 短く答えた だって・・・本当に分からない 意味があるかどうかなんて それにそれは自分にも問うているんだろうね・・・君の目が珍しく僕を見ない あいつを思い浮かべているのだろうか 僕はふとあの男の顔を思い浮かべる いつも自信ありげに何でも知っているという顔をする男 別に幼馴染みが誰と付き合おうと関係ないと思っていたけど あいつだけは気に入らない なぜか気に入らない だから・・・ 消せるものなら消えてしまえばいいと思う そんな関係 君に相応しくないよ だから君に声をかけた 応えてくれるだろうという計算の上で・・・ どんな目が出るかは振ってみないと思わない 何もしない方が良いのかも知れない でも振ってみるよ 何もしないよりかはいいと思うから 自分の淋しさと 自分の欲求と 自分の我が儘と 全部君にぶつけるよ 大丈夫 君を傷つける気はないから・・・・ それを投げて傷つくのは自分だと分かっているから それでもこうしないとはいられない そんな僕を君は包み込んで そして慰めて欲しい ごめん・・・・ 僕は君に甘えている 2004・11・5 日生 舞 |