L i g h t
ちらちらと閉じた瞼の向こう側で何かが光っている・・・ 何だろう・・・。 何処かの車のヘッドライトが当たっているのか? でも・・・寝る時、しっかりカーテンは閉めたはず・・・だよな。 そう色々思う間にも光は瞼の上を通り過ぎていく。 時々眩しいくらいの強い光もある。 ・・・もう!なんだよ〜一体・・・ 俺は目を開けた。 「・・・・これっ・・・・何!?」 そこには無数の・・・本当に無数の光の球が浮いていて・・・ それらの光がふわふわと部屋いっぱいに浮遊しているのだった。 光の球は大きいのは野球のボールぐらい、小さいのはビー玉のようなものもあった。 物によっては種類が違うのか何なのか微妙な色合いがあるようで・・・大体は黄色っぽい感じなのだが、それが濃いものと淡い物があって・・・・・。 「・・・・・・」 あまりの現実離れした光景にそれらから目が離せないままにいたけれど、はっと岩城さんは?と思い出す。 もしかしたら自分と同じように言葉を失うほどに驚いているかも知れない! 俺は急いで自分のベッドから降りようと身体を動かそうとした。 あれ・・・身体が、動かない!? 足がまるで何かに縛りつけられているようにびくともしない。 「ちょ、ちょっとなんだこれ!?」 それどころか手も身体も動かすことが出来ない。 「どうなってるんだ?」 首を何とか上げてみる・・・・いつもよりかなり重いが・・・それでも何とか首だけは動かせるようだ。 俺は必死に顔を岩城さんのベッドの方へと向けた。 「岩城さん!!岩城・・・え?!」 いつものようには声が出ないけれど、思いっきり声を張り上げて名前を呼んで・・・ベッドで寝ているはずの岩城さんを見て・・・・びっくりする。 だってそこに寝ていたのは全裸の岩城さん! 「な、なんで?」 寝る時は確かパジャマをしっかり着込んでいたはずだ。 3日ぶりに・・・と俺は思ったんだけど、少し熱っぽいからって言う岩城さんの身体を考えて、ぐっと我慢して別々のベッドで寝ていたはず。 それなのになんで岩城さん、すっぽんぽんなの!? 暑いから脱いだの? いや、でもそれなら掛け布団を剥ぐぐらいだろう・・・あ、もしかしたら熱が高くなったんじゃ・・・とか色々考えて、ジタバタしようとするが、全く身体は動かないままで。 「岩城さん!岩城さん!どうしたの?なにかあったの??」 何回も呼びかける。 でも岩城さんは俺の声は聞こえないのか、すうすうと寝息を立てている。 「岩城さん!岩城さん!」 呼び続ける。 くそっ、何で動かないんだよ! 降り続けた頭が少しクラクラしてきた・・・・相変わらずあの光達はふわふわしたままで・・・・。 「・・・・ふう」 声を出し続けても変わらない状況に少し疲れてしまった俺は、息を吐いて、頭を枕の上に落とした。 ・・・何なんだ一体・・・ 枕の柔らかい感触に少しだけ冷静になる。 ・・・そうだ・・・こんな時だからこそ冷静にならないと・・・って、なりようがないけどなと自分に突っ込みを入れた。 目が覚めたら、部屋中が光の球に囲まれていて、岩城さんを!と見たら、これまた見事に全裸で・・・そこまで考えて俺はまた岩城さんの方へ首を動かす。 相変わらす寝息を立てている。 ・・・もしかして俺だけが何か見ているのか? そんなことも考える。 本当は何もなくて・・・光の球もなくて・・・岩城さんは全裸じゃなくて、普通に寝ていて・・・・でもそうだとしたら・・・夢? 夢なのか? この身体の動かないのも・・・・金縛り? 相変わらず光がふわふわしている中で俺は色んな事を考えた。 夢なら醒めて欲しい、岩城さんの全裸は良いけどこれじゃ何も出来ないし、何よりもこの光が訳分からないし・・・。 自分で頬をつねるわけにもいかず、身体を揺すってみるがさほど動かないままで何も解決には繋がらなかった。 「岩城さん、起きて!ねえ!!起きてよ、岩城さん!!」 声をかける。 俺の声は届かないのかな・・・・いつもの岩城さんならすぐに起きてくれそうなんだけど・・・・・と思いつつも、声をかけ続けた。 「岩城さん!岩城さん!起きてってば!!」 何度呼びかけただろう・・・俺の声に反応したのは当の岩城さんではなく、あの光達だった。 ふわふわと動いていたそれは一瞬動きを止めて・・・そしてなんと岩城さんの方へと集まっていく。 「おい、何だよ!何でお前達そっちへ行くんだ!やめろって!!!」 慌てて俺は声をかけるがそいつらはふわふわ岩城さんの上に集まる。 「止めろ!何もするな!」 俺が叫ぶ。 でも身体は動かない。 そのうち1つの光がふわふわしたまま岩城さんの身体へと近づいてきた。 「岩城さん起きてよ!岩城さん!!」 でも岩城さんは起きない。 するとその光は岩城さんの胸の付近に降りるとふわふわと妙な動きをはじめだした。 「おい!何してるんだ・・・」 そんな俺の声を無視したまま光はくるくるっと岩城さんの乳首の周りを動く。 「ん・・・・」 その刺激に岩城さんが身じろいだ。 「ちょ、ちょっと何してるんだよ・・・」 あまりのことに俺はその光景から目が離せない。 するとその岩城さんの声を合図にもう一つ光が降りてきて・・・・もう片方の乳首の周りをやっぱり同じ動きで回り始めた。 「んん・・・っ・・・・ん」 ・・・岩城さんが感じてる・・・ 「ウソでしょ・・・岩城さん?!」 「あ・・・あっ・・・ん」 艶めかしい声が響く・・・・その声に俺は思わず息を呑んだ。 光達は相変わらず両方の胸で動き回っている。 でもその刺激が弱すぎるのか足らないのか・・・岩城さんが焦れるように顔を振り出した。 「・・・か・・・とうっ」 「岩城さん!!」 俺を呼んだ名前に、はっとして呼び返すも、目が覚めたわけではないようで・・・それはつまり、岩城さんはこの光達の愛撫が俺だと思いこんでいるってことで・・・・。 ・・・冗談じゃない! 俺は何も出来ないままにここで見ているだけだっていうのに!!! もう一度身体を動かす。 「おまえら、どけって!!岩城さんを感じさせるのは俺だけで充分なんだよ!!」 そう言いながらもう一度岩城さんを呼ぶ。 「岩城さん!起きて!ねえ起きてよ!!」 すると幾つかの光が嫌がらせのようにまた岩城さんの上に降りてきた。 1つはお腹の上に・・・そして1つはなんと太股に! 「馬鹿!止めろって!!百歩いや万歩譲って胸までは許してもそこは許さない!」 つつつっ・・・・・と岩城さんの左脚の太股をその光が移動すると、また岩城さんが身じろぎをする。 ・・・岩城さん気がついてよ・・・それ俺じゃないんだってば!!! 動きたくても動けないままにその光景を見ることしか出来なくて・・・。 「ん・・・」 また岩城さんが身体を動かす。 左脚を光に促されるように少し膝を立てる。 「わわ!岩城さんダメ!!ダメだったら!!」 すると光があと2、3個降りてきて・・・岩城さんの股の影に隠れる。 俺からは見えない構図になってしまう。 「岩城さん!」 もう何度目か分からない名前を呼ぶと、それに答えるかのように岩城さんが感じ始めた。 「あ・・・あっ・・・・とう・・・!」 俺の名前を呼んでる・・・違う、違うんだよ〜岩城さん! なんか良く分かんない奴らに悪戯されてるんだって!! 岩城さん起きてよ〜。 心で泣きそうになりながらも俺は感じて声を漏らしている岩城さんから目が離せない。 快感を求めて開いた口が艶めかしい・・・ ああ、もっと強い刺激が欲しいんだ・・・俺には分かる。 あんなふわふわした物よりも、俺のこの・・・の刺激の方が良いに決まっているんだ! 「ん・・・ん!・・・あっ・・・」 岩城さんの声は止まらない。 こんな可愛い声を出させやがって!!と、光を睨み付けるものの何の効果もあるわけはなく・・・。 ふと岩城さんのアレが目に入った。 ・・・あっちこっちの愛撫に感じているから仕方がないが、それはしっかりと反応を示している。 そしてそれの周りにもあの光が動いていて・・・。 ああ・・・・なんて美味しそうなんだ・・・いやいや、そんなこと考えてはいけないよお。 俺は動けないままにその岩城さんの声を聞き、姿を見るだけ・・・・。 夢なら悪夢だよ・・・ 「ん・・・ああっ!」岩城さんの声が響く。 ・・・そ、そうでもないのかな・・・ 全裸で喘いでいるその姿に、ふとよぎった考え・・・・でもすぐに頭を振る。 馬鹿!何考えてんだよ、俺!! 「あ・・・ん・・・」 でもその甘い声は俺の身体に確実に染みこんできているようで・・・・ 「・・・げっ」 怖々と首を起こすと、しっかり俺の分身も反応しているようでパジャマの柄を押し上げていた。 「・・・ああ、岩城さんごめんね;;」 こんな状況なのに興奮してしまうなんて・・・;;; でも岩城さんのこの声は反則なんだよ〜と心で嘆く。 何とも情けない・・・泣きそうだ。 しかし俺がそんな事をやっている間も光が飛び回っている。 正直泣き言なんて言っていられないのも確か。 俺はもう一度隣を見る。 相変わらず岩城さんの胸と腹と太股辺りには光が動いていて・・・・・と、そこでふとしたことに気付く。 ふわふわした光達・・・岩城さんの上に降りる光の球は淡い色なのに・・・岩城さんの身体に密着した時はなんか・・・色が濃い・・・?黄色い色がはっきりしているような・・・・。 おいおい、冗談じゃない、あいつら岩城さんを良い気分にさせて、そのエキスを得ているんじゃないだろうな! 「こらお前達、いい加減離れろよ!」 「ああっ!」 ・・・岩城さん・・・その声やめて;; 志気が削がれる・・・っていうか、俺の下半身に来る。 それでも何とか立て直してまた叫んだ。 「岩城さんを感じさせるのは俺だって言ったはずだ! 出て行け!」 すると今まで何もこっちの言葉に反応しなかった光がすうっと岩城さんの身体から離れた。 帰るのか!? 何処から来たのかも分からないのにそんなことを思った俺は次の瞬間息を呑んだ。 それらの光はふわふわ空中で集まって大きな塊になってきた。 「え・・・何?」 なんか良くない感じが・・・俺は身体を起こそうと必死に動かす。 そしてその集まった光達はやがて1つの人型のようになってきた。 光っている影のようになる。 「な・・・なんだよそれ・・・」 顔も何も分からないけれど、その影が作り出した形は・・・・・俺?? 髪の形や体つきで分かる。俺の身体だ! どうやら光達は俺の身体をそのまま真似ているようだ。 でも光だから向こうは微かに透けて見える。 「ちょっと!まてよ!」 まさか・・・それで・・・その形をとって・・・え?え?まさか!!? 予想通りその影から手が伸びてきた。 そして岩城さんの膝を割開くと身体を間に入れて・・・・。 「ばか!止めろ!!お前は俺じゃない!俺だけなんだよ!そこに入って良いのは!!」 叫ぶ。 光の腕がそっと岩城さんのそこを撫で上げるのが見えた。 「ああっ!」 岩城さんが喘ぐ。 何度も何度もその行為を繰り返す・・・・そして岩城さんは首を振り、シーツを掴んで悶えていて・・・・。 「うっ・・・・」 その光の指が動くたびに岩城さんの身体が跳ね上がる・・・・・しなる・・・腰が動いて・・・。 もう俺には言葉もなかった。 岩城さんに触れているのはもしかしたら俺なのかも知れない・・・見ている内に段々そんな事まで思えてきた。 それだけに岩城さんの声が艶めかしく俺の身体を突き抜けていく。 「岩城さん・・・・」 声を出す岩城さんの痴態に俺の下半身も益々反応して・・・・痛いほどに大きくなる。 濡れたような音もしてきた・・・・あ、ダメだ・・・俺、マジで興奮している。 止めないと止めないといけないのに・・・あまりにも岩城さんが綺麗で淫らで・・・。 このままだと俺は・・・・・。 「あっ・・・ん」 岩城さんのひときわ大きい甘い声に、はっと我に返る。 指のような光の棒がそうっと引かれ、今度は身体の影が少しだけ前に動いた。 「だめ・・・」 呟やいた・・・・あの影はこれ以上やるつもりだ! それだけはダメだ、それをして良いのは・・・・・ その動きを見た瞬間、俺は渾身の力を振り絞って叫んでいた。 「やめろーーーーーーー!」 はっと起きあがった。 息が荒いまま暗闇の中を見て、手を見下ろして・・・・そして動かす。 手探りで自分の身体をポンポンと叩き、そしてもう一度部屋を見渡した。 ・・・寝室・・・ しばらくはぼんやりと何がなんだか分からない頭で暗い部屋を見つめていた。 ・・・夢だったのか・・・ 岩城さんのベッドの方を見ると、眠った時と同じ状態で横になっているのが見えた。 少しだけ見えている肩の様子からパジャマも着ているというのも分かる。 ・・・やっぱ・・・夢?・・・ 俺はベッドを降りて、岩城さんの側に立つ。 すやすやと眠っているようだ。 穏やかな寝顔にほっとため息をついた・・・と同時に、さっきまでの岩城さんの姿が蘇る。 揺れる黒髪・・・半開きになって艶めかしい声を上げる岩城さん・・・ 自分じゃない自分に感じさせられている岩城さん・・・ 「あ・・・ヤバイかも」 下半身にまた違和感を覚えてしまった。 「俺じゃなかったのは嫌だったけど・・・・・あんな岩城さんそうそう見られないかも・・・」 そんなことまで呟いたり・・・・。 でももしかしたら、という思いも消せない。 あれは本当の本当に夢だったのか・・・。 俺は岩城さんの掛け布団をそっとめくってみた。 ちょっと確認してみても良いかな・・・そんな欲求に勝てなかった。 少し曲げて横向きになっている岩城さんの脚が出てきた。 さっきはこの脚が・・・・と思い出しては、うっとなりつつも、もう少し・・・となおも布団をめくっていく。 「・・・・何をしている」 岩城さんのふくらはぎにパジャマの上から軽く触れた時だった、低い声が頭の上からかかった。 「・・・・え?」 俺は固まる。 「・・・・香藤・・・何をしているんだ、お前は」 「え・・・・何ってその・・・・ふわふわがないかな〜とか」 「・・・・ふわふわ?」 そこで俺ははじめて顔を上げる。寝ている所を起こされた不機嫌さプラス俺の妙な行動に思いっきり不信感を持っている目と出会う。 「何を言っているんだ、お前は」 「いやだからね・・・ふわふわが岩城さんをね苛めていたから、あれが夢かなあ〜とか」 「・・・まだ寝ぼけているのか・・・」 眉間に皺を寄せている顔に俺は言い訳をする。 「あのね今俺夢を見たんだよ、うん、たぶん夢。岩城さんがね全裸で寝ててさ・・・俺が身体が動けないでさ・・・」 俺は今夢で見たことを事細かに話した。 岩城さんは途中何度か口を挟もうとしたようだが、止めたようで結局最後まで聞いてくれた。 「ね、だからそれを確かめようかな〜とか思って」 「つまり・・・・お前は俺がそんなのに悪戯されているのをただ見ていたんだな」 「え? いやだからさ身体がね動かなかったんだよお!」 「お前の夢だろう」 「うん」 「最後は叫んで終わらせたんだろう?」 「うん」 「じゃあ、それよりももっと前で終わらせられたんじゃないのか?」 「へ?」 「・・・・・つまりお前は俺がその光みたいなのに触られて感じているのを見て感じていたんじゃないのか!?」 「そんなことは!・・・・・ないよ・・・・ごにょごにょ」 「は?聞こえないぞ?」 「ないよ、俺は一生懸命だったんだから!」 「・・・・・どうだか」 「ひ、ひどいよ〜岩城さん!」 「大体俺が全裸で寝ている所からあり得ないだろう!」 「え?だって・・・・」 「だってじゃない!ったく・・・・お前はろくな夢を見ないな」 「うっ・・・」 少しだけ後ろめたい俺は黙り込む。 でも・・・本当にあの岩城さんは色っぽかったな。 変な体験だったけど、でも今思い返せばそれほど悪いことでもなかったような・・・。 そんなことを思いながらちらっと上目づかいで見ると・・・呆れたように、けれど何処か優しさを感じる表情で俺を見ていた岩城さんと目があった。 よく岩城さんはこんな顔で俺を見る。 そんな時俺はなんか少し照れくさい感じになってしまう・・・・。 「・・・・・ごめんね」 そう言うともう慣れた・・・という風に息を吐かれて、頭をくしゃっとされた。 「身体・・・どう?」 寝る前に微熱があったことを思い出し顔を近づけると、 「もう大丈夫だと思う・・・」と答えが返ってくる。 「香藤」 「何?」 「来い・・・」 「え?」 じっと目を見つめる。 もしかして、俺を我慢させてしまった事少し気にしているのかな。 「岩城さん・・・・いいの?」 「夢でなく、ちゃんと現実に俺を触って・・・感じさせればいいだろう」 「・・・・・うん!」 俺が元気いっぱいに頷くと、岩城さんは・・・・笑った。 岩城さんのパジャマのボタンをはずし素肌に口づけながら・・・本当に夢だったのかな・・・ということが、頭をよぎる。 でも回されてきた岩城さんの腕にすぐにその考えを飛ばした。 今、この腕の中にいる岩城さんは間違いなく俺だけの岩城さんだから・・・・・。 |
2005・10・29
舞
えっと・・・なんとこれリクエスト作品です;;
それも1年前以上前に受けました・・・・あぅ、すみません;;;
もうそれでこんな出来の物しかup出来ませんで何と申し上げたらいいのか・・・
リクエストは「夢の中でエイリアンのような光のような物に身体を開かれていく岩城さんをみた
香藤くんが夢と知りつつ興奮していく・・・」というものでした
エイリアン風なのを光の球にしてみましたが・・・(^_^;)
どうも本当にすみません・・・えっと・・・脱兎。。。。ヘ(;・・)ノ
すふらんさん、リクエストありがとうございました
リクに答えきれなくて本当にごめんなさいです;;
そしてこんな内容なのに裏に置いて・・・本当にねえ〜;;