ひとつのベッドで寝た翌朝は温かい。
それは体温のことだったり、気持ちのことだったり・・・
夢から覚めても夢を見ているような、そんな気持ちに包まれる。
だって腕の中にこの人がいるから・・・・。
それって最高に幸せなこと。
俺って寝ているうちにぎゅって抱きしめちゃうみたいで
目の前には艶のある黒髪しか見えないけれど。
それがちょっと残念といえば残念。
・・・でも・・・胸の辺りにかかるやわらかい吐息が嬉しくって
そして腰にまわされた腕が嬉しくって・・・・
これ以上の幸せはないよなって感じる。


本当は
「朝だよ」
って、キスをしたいけど、もう少し我慢、我慢。

もう一度目を瞑って・・・素敵な夢を見よう。
この腕の中に、この人がいる限り俺の見る夢は幸せだと信じられるから。




ひとつのベッドで寝た翌朝は優しい。
それは部屋に入ってくる朝の光だったり、自分の気持ちだったり・・・
霧が晴れるようにぼんやりと目を開けると、そこにはいつものぬくもり。
いつの間にか俺を包みこむようにまわされた腕が心地良い。
守られるように胸の中で眠ることが出来る・・・
これって・・・幸せなんだよな。
眠っている間は案外と幼い表情で、その顔を見るのは嫌じゃないし
そして柔らかいその髪を触って指に絡めたいけれど
俺が動いたら起こしてしまうから・・・じっとして肌を見つめた。
規則正しく動くそこを眺めながら身体に手を回して。
この腕の中は俺のものだと、俺の専用だと言ってくれた言葉は今でも耳に残っている。

そっと・・・そっと・・・胸にキスをする。
起こしてしまわないように 触れるようなキスを・・・
そしてもう一度目を瞑った。

もう少し夢を見よう。
お前の腕の中で見る夢は春の日だまりのような暖かさに包まれるだろうから。





寄せ合う肌からぬくもりを
寄り添った気持ちから優しさを今は感じたいから・・・・

「おはよう」

心からの笑顔を見せて
心からの気持ちを伝えたいから

だから今は眠ろう
後もう少し・・・もう少し・・・

幸せな一日を迎えるために・・・・・・

2003・12・10
日生 舞