「幸せの味」


とある街の名もないケーキ屋さんの前で…

大きな人間と手のひらに乗った小さな人間が…

呆然としていました。

「・・・閉まっちゃった」

その2人は大事な大事なクリスマスケーキを受け取り損ねてしまったのです。

大きな人間は慌てました。だって自分の仕事のせいだったから。

近くのコンビニにも、遅くまでやっているスーパーにも売れ残りのケーキはありません。

「ごめんな。ケーキ買えなくて…」
「いいよ。気にしなくても。大丈夫だよ。岩城さん」

大きな人間は一生懸命考えました。

そしてスーパーで苺と生クリームを買いました。

急いで家に帰って冷蔵庫を開けると…

「よしっ。ちゃんとある」
「何してるの?岩城さん」
「ん?ちょっと待ってろ。今、準備するから」

そう言うと卵と牛乳を取り出します。

そして大きな人間はフライパンやホットプレートも総動員して…

たくさんの小さなホットケーキを焼きました。

いつもは厚くて大きくてホッコリですが、今日のホットケーキはとても薄いので、すぐ焼けます。

生クリームを泡立て終わると、ちょうどホットケーキが冷めてきたようです。

そのホットケーキを小さな人間が置き、大きな人間が生クリームをぬります。そしてまたホットケーキを重ね…

そのうち小さな人間の背よりも高くなったホットケーキの山。

最後に大きな人間が上から生クリームをかけました。あとは苺を置いて出来上がり。

2人は小麦粉と生クリームだらけです。

「アハハハッ。岩城さん。すごい顔になってる」
「香藤も顔中真っ白だぞ。クスクスクス」

とっても不恰好なクリスマスケーキですが、誰にも負けない幸せの味。

「ありがとう。岩城さん。とってもおいしいよ!」


H19.12.20 千尋



※千尋さんからのいただきましたv
コラボのケーキ、番外編です!
いやんv ふたり共なんて可愛い・・・そして幸せそう・・・
心が本当にほわほわしますv

千尋さん本当にありがとうございます
大切にしますね!