「願い星」(親指香藤君編)


                   
《朝、出るときには無かったはず》
家に戻って居間に続くドアを開け、岩城は思った。
ツリーのさらに上、星の上でふんぞり返って立っている姿を、帰ってきた直ぐに見てしまい、
可愛いと思いつつも危ないと思ってしまった。
『あっ、岩城さ〜〜〜ん』
姿を見つけ、手を振ってその上でピョンピョン飛び跳ねる。
「香藤、危ないだろう」
驚かせて、足を滑らかせても怖いので、あえて大きな声を出さずに注意した。
『大丈夫〜〜〜ほら』
腰の部分からツリーの枝に結わえ付けられているのは、丈夫な布で作られた紐だった。
「どうしたんだ?これ」
岩城が聞き返すと、
「あっ、おかえりなさい。お言葉に甘えています」
台所から声がする。
「紅茶でいいですか?」
さらにもう一人の声
「ああ、小野塚君に宮坂君。そうだったね」
クリスマスを香藤交えてしませんか?とのお誘いに、いいねと返事をしたものの、予定日に仕事が押したのだった。
局で小野塚にあったので、先に帰れそうなら家に行ってもらうようにお願いし、合鍵を渡した。
今日は香藤も家でお留守番だったせいもある。
「で、これは?」
岩城がツリーを見て聞き返すと、
「いえね。あるクイズ番組で頂いたんですけど、岩城さんの家って無いだろうなって持ち込んだんですよ」
宮坂が笑って言い返す。
「で、作っていたら、こいつがね」
小野塚が香藤のおでこを人差し指で突く。
「ああ、そうなんだ」
岩城はそれで大まかな事が想像ついた。
『すごいね〜〜〜岩城さんの顔が近くにあるね』
そんな話の途中に香藤の嬉しそうな声が届く。

クリスマス前のある午後の事だった。
          ―――――了―――――
                 
                   2007・12
                            sasa

       
ツリーの上でふんぞり返る親指香藤君を見たかったんです




※同盟のお題に絡めて親指香藤くんを、sasaさんからいただきましたv
可愛い!!!
小さい小さい香藤くんのふんぞり返った姿が愛らしすぎです!
たまりません・・・・ふるふるv

sasaさん、ありがとうございますv
嬉しかったので、こちらのクリスマス企画に掲載させて貰いました(^o^)